足腰の筋力が衰えたせいで立つのはもちろん、座ることさえままならなくなったまおちゃん。
向きを変えるのも這ったままの状態。
息が苦しそうでずっと頭がユラユラ。

酸素室の穴を全て塞いで濃度を上げる。
30分ほどすると頭の揺れが弱まりました。
両サイドの穴を開けておくのが通常使用で濃度は30〜38%だそう。
それだとまおちゃんの場合苦しそうなので様子を見てサイドの穴は塞いでいます。
ちなみに私たちがいる空間の濃度は21%なんだとか。

立ち上がっておやつをねだる姿も座って顔をゴシゴシする姿も、もう見られないと思うと寂しくて涙が溢れます。

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…と書いていたら、たった今ヨロけながら体を起こして急に顔をワシャワシャ。

ちょうど下を向いてしまいましたが…

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きっとまおちゃんは命の終わりが近いことを感じ取っているはず。
勘のいい子だから。
本能のまま、ただ顔を洗っただけ。

でも、

ボクまだ出来るよ、ほら見て」

酸素室の前で泣いてる私にそんな風に言ってる気がして。
勝手な妄想してはまた涙が出て来る。

大好きなまおちゃん。
もうすぐ居なくなるなんて思えない。
思いたくもない。
今まで何度かまおちゃんが危険な目に遭う夢を見ました。
ベランダから落ちたり、誘拐されたり。
目覚めた時、キョトン顔のまおちゃんを見て「夢で良かったー!」と何度抱き締めたことか。
これも夢ならいいのに。
目覚めても酸素ポンプの音が部屋に響いてて悲しくなります。
6秒置きにポンポン…
その音を耳にする度に命のカウントダウンに聞こえて仕方がありません。

10才を過ぎたあたりからそれなりに覚悟はしてました。
でも「してたつもり」に過ぎません。
いつかは訪れる命の終わり。
でもあまりに急で気持ちが追い付かない。
もし自分に子供がいたらこんな感情なのでしょうか。
誰よりもかわいくて仕方がない。
食べちゃいたいぐらいかわいい。
愛嬌があってお利口さんで自慢のひとり息子。
13才のひとり息子を失うようなもの。

ダメだ、しっかりしなきゃね。
ママだもん。